撮影協力:横浜国立大学 勝地 弘 先生 王 嘉奇 先生 Dr. Trush Arsenii 先生
風洞内に設置した円柱の後方に発生する「乱れた流れ(後流)」を、ステレオPIV(Stereo Particle Image Velocimetry) によって可視化・解析した実験を紹介します。2台のカメラを用いたステレオ撮影により、従来の2D-PIVでは得られなかった3成分速度分布U,V,W(2D3C)を取得。流れ場の速度ベクトルや渦構造を解析し、円柱後流における非定常性を可視化します。
【撮影条件】
・範囲:250mm×150mm
・画素数:640px×480px
・フレームレート:4,000fps
・シャッタースピード:250μs
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撮影協力:横浜国立大学 空気力学研究室 北村 圭一 先生
風洞内に形状の違うをオブジェクトを配置して、後方流れを比較しています。流れをPIVで計測して速度ベクトルを算出。CFDデータのバリデーションを目的として実験を行いました。
【撮影条件】
範囲:347mm×130mm
画素数:1280px×480px
フレームレート:20,000fps
シャッタースピード:49μs
撮影協力:東京電機大学 機械工学科 高橋 直也 先生
回流水槽に配置した2種類のオブジェクト(円柱・翼型模型)後方の水流を可視化してPIVで速度ベクトルを算出しています。
【実験条件】
◇観測エリア:回流水槽断面積500×500mm
◇設定流速:500mm/s
◇オブジェクト
・円柱:直径20mm
・翼型模型:翼幅150mm コード長90mm 厚さ18mm 迎角約11°
【撮影条件】
◇フレームレート:2000fps
◇解像度:1280×1028px
撮影協力:青山学院大学 理工学部 機械創造工学科 渡辺 昌宏 先生
風洞に車種の違う4種類のミニカーを配置して車体まわりの気流を可視化しています。可視化された画像からPIVで速度ベクトルを算出しました。
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撮影協力:横浜国立大学 大学院工学府 システム総合工学専攻 機械システム工学コース 百武 徹 先生
赤血球の動きをPIVとモーションキャプチャーとで解析した動画です。8~10μm程度の流路を流れる赤血球の動きをハイスピードカメラで撮影しています。画像解析をして速度ベクトル、動きの軌跡を表示で定量化しました。
【ハイスピードカメラの撮影条件】
解像度:1920×1080pixel
フレームレート:2000fps
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