レンズ式シュリーレンAL seriesは、凸レンズを用いた直線配置により、そのコンパクトさと光学レイアウトの簡便さが魅力のシュリーレンシステムです。クオリティの高い点光源を作るキセノン光源と、高精度なシュリーレンレンズの組み合わせが、精密な可視化を可能にします。レンズ式シュリーレンは、その原理が把握しやすい構成のため、教育や研究にも最適です。
※図はシュリーレンレイアウトの構成例です。
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※製品のデザイン、仕様は予告なく変更する場合がございますのでご了承ください。
シュリーレン用キセノン光源(点光源)
点光源からピンホールまでを一体化し、複雑な光軸調整を簡素化したシュリーレン用キセノン光源です。均一な光で微細な屈折率の変化を視覚化、クオリティの高い点光源を実現します。 ※単体での販売も行っています
シュリーレンレンズ
繊細なシュリーレン像を実現する、精度の高い平行光束(平行な光)を作ります。設置用マグネットホルダーが付属します。
※単体での販売も行っています
仕様:観測有効径:φ45mm
(大きいサイズのレンズは別途ご相談ください)
ナイフエッジ
平行光束から主光束をカットし、シュリーレン像を作ります。
◇仕様:片刃式、X軸±15mm調整可能 ※単体での販売も行っています
カメラ(撮像部)
現象に応じてハイスピードカメラや高解像度カメラを選択いただけます。
「高速現象における形状変化を正確に把握する」、「微細な構造を観測して検証する」などカメラスペックの最適なご提案をいたします。
使用機材
撮影協力:早稲田大学 基幹理工学部表現工学科 及川 靖広 先生
実験条件:音の周波数:400kHz 音圧レベル:140dB
ボルト締めランジュバン型振動子(BLT)から放射された超音波を、シュリーレン法で可視化しました。超音波は直進性が強いという性質があり、可視化映像からもその様子がわかります。
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使用機材
撮影協力:諏訪東京理科大学 工学部機械電気工学科 今村 友彦 先生
視野:φ300mm
チャンバー内可燃性ガスの燃焼爆発挙動を対象に、圧力波が伝播する様子をシュリーレン法で可視化した映像です。
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