1フレーム目(t = 0)
2フレーム目(t = Δt)
速度ベクトルを算出
格子番号を表示
計測領域に格子を設定します。設定した格子の数だけベクトルが算出されます。各格子には番号が振られており、ベクトルの番号になります。
※上記の例では、360個のベクトルを算出しています。
PIVソフトFlow Expert2D2Cでは、ベクトル一つ一つの速度データをCSVファイルで出力できます。
計測した平均速度ベクトルを例として、CSVデータの特に重要な項目について詳しく解説いたします。
PIVソフトFlow ExpertⅡ 2D2Cの表示項目ウィンドウ
サブメニューウィンドウを表示させ「CSV保存」でファイルを出力します。
出力されたCSVデータのパラメータ部分
ベクトルのデータ部分(例:5個のベクトルデータ)
①日付:解析を行った日付
②プロジェクト名:作成したプロジェクト名
③フレーム番号:解析をしたフレーム(カメラのフレーム)※この例では平均速度ベクトルのデータになるため、1フレームのみとなります。
④フレーム間隔:フレーム間の時間間隔(設定したカメラのフレームレート)
⑤検査領域サイズ:検査領域の設定メニューの「検査領域サイズ」の数値。検査領域のサイズを小さく設定すると、計測の空間解像度が高くなります。但し、検査領域内の粒子数が減ってしまうため、精度が悪くなる可能性があります。
詳しくはこちらで解説しています:PIVとは
⑥メッシュ間隔:計測エリア内のメッシュ間隔です。間隔を狭く設定するとプロットされるベクトル数が多くなります。
※計測の解像度が高くなっているわけではありません。
⑦ベクトル算出点数:算出されるベクトルの数です。メッシュ間隔の設定で算出されるベクトル数が変わります。
⑧探査領域:設定された「探査領域」のサイズです。次フレームで粒子の移動先を探す範囲です。
⑨処理領域:計測する範囲です。任意で設定が可能です。
①格子点No.:格子点の番号になります。各格子点にベクトルが算出されているので、ベクトルの番号でもあります。
②格子点:X方向、Y方向の各格子番号です。
③移動量[mm]:PIVにより算出された粒子の移動量です。
④速度[mm/s]:PIVにより算出された粒子速度です(u:x方向の速度、v:y方向の速度)
⑤方向:ベクトルの方向です。方向は左図のように算出しています。
※キャリブレーションによって設定された座標系x軸、y軸に対して、x軸上プラス方向が0°、そこから左回り(反時計回り)がプラス、右回り(時計回り)がマイナスになります。
⑥相関係数:ベクトルを算出した時の相関係数になります。
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