Flow Expert2D2Cは、2次元2成分の速度ベクトルを画像から効率的に算出します。グリッドキャリブレーションや従来の既知スケールキャリブレーションに対応し、幅広い分野で流体解析のニーズに応えます。直感的な操作性と最先端の解析機能を兼ね備えた本ソフトウェアは、ビギナーからエキスパートまで幅広いユーザーにお使いいただけます。
※お知らせ
Flow ExpertⅡが新しくリリース。詳しくは製品ページをご覧ください。
速度ベクトル
流体の速度ベクトルを算出します。瞬時速度ベクトル、平均速度ベクトルを計測できます。
グラフ作成
算出した速度ベクトルから、指定ポイント、ライン、エリアを簡単な操作で時系列データのグラフを作成できます。
CSV出力
解析項目、キャリブレーションデータを数値データとして※CSV出力できます。
※出力したCSVデータの見方について解説しています。
円柱(オブジェクト)を配置した後方の気流を対象にPIV計測を行った事例です。流れを可視化するために、煙をトレーサー粒子として散布して、下流よりレーザーシートを照射。散乱したトレーサー粒子をハイスピードカメラで撮影しました。
➡「PIVシステム2D2C」のカタログをダウンロードする
➡トレーサー粒子のカタログをダウンロードする
➡ハイスピードカメラのカタログをダウンロードする
ビギナーからエキスパートまで使いやすい
ツリー形式のインターフェースで作業の手順や進行状況、処理の履歴もすぐに確認できるので、ビギナーの方でも迷わず計測結果まで進めます。
効率的な解析で研究を加速
Flow Expert2D2Cは、マルチスレッド処理とSSE3(ストリーミングSIMD拡張命令)を活用した超高速演算を実現し、当社比125倍の計測スピードを実現しています。
計測時間の短縮により、サンプル数や計測枚数をより多く算出できるため、ストレスのない環境で実験が可能です。
精度を追求した機能を多数装備
Flow Expert2D2Cは、グリッドキャリブレーションによるレンズ歪補正と2次射影変換に対応し、高精度な解析結果を得られます。
また、マスキング機能でベクトル算出を制御したり、豊富な画像処理機能を活用して計測可能性を高めることができます。
CBCによるピーク明瞭化で精度向上を実現
Flow Expert2D2Cでは、PIV計測で問題となる流れのせん断による粒子パターンの歪みを解決する技術として、CBC(Correlation-based Correction)を装備しています。
計測点近傍に重なる2つの検査領域を設け、相関係数分布を乗算し、ピークを明瞭化。精度向上を実現します。
自由な運用が可能なライセンス
本ソフトのインストール台数は無制限で、USBライセンスにより制御されます。
撮影用のPCとは別に解析用のPCを運用したり、計測現場や出張先で計測するなど、フレキシブルな運用が可能です。在宅ワークでもライセンスを持ち帰れば、自宅で解析作業を進められます。
速度ベクトル(U, V, UV)
瞬時速度ベクトル・平均速度ベクトルを算出できます。
渦度
流れの回転を表す物理量で、回転運動の強さを評価します。
速度勾配テンソル
(∂U/∂x, ∂U/∂y, ∂V/x, ∂V/y)
速度場の局所的な変化を表す量です。流体の変形や回転の特徴を捉えることができます。
流線
ある瞬間の速度ベクトルを結んで曲線で、流れの構造が把握しやすくなります。
乱流エネルギー
乱流における速度変動のエネルギーを表します。乱れの強度や流れの特性を評価する上で重要なパラメータです。
レイノルズ応力(UU, UV, VV)
乱流における流体粒子の速度変動によって生じる応力成分を表す物理量です。エネルギー伝達、物質輸送などに関与します。
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測定項目 | 2次元2成分PIV、2次元2成分PTV |
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計算方式 |
PIV:直接相互相関法、再帰的相関法、反復画像変形法、アンサンブル相関法、CBC |
キャリブレーション | 画像距離指定、2次射影変換、校正板対応 |
ベクトル項目 | XY合成、X、Y、相関係数、平均 |
解析項目 | 速度ベクトル(瞬時、平均)、流線、流脈線、流跡線、渦度、速度勾配テンソル、速度標準偏差、乱流エネルギー、レイノルズ応力 |
CSV出力が可能な数値データ | 速度(X、Y、XY合成)、渦度、速度勾配テンソル、乱流エネルギー、レイノルズ応力 |
グラフ表示 | 時系列、指定ポイント、ライン、エリア(移動距離、速度) |
画像処理機能(前処理機能) | 画像処理フィルター(平滑化、メディアン、ラプラシアン、鮮鋭化、エッジ検出:Roberts、Prewitt、Kirsch、Sobel) 画像演算、画像間演算、輝度補正、凸部抽出 |
誤ベクトル修正 | 相関係数、平均輝度、標準偏差、速度(u、v、uv)、8近傍平均(速度、角度)、8近傍中間値(速度、角度) |
対応画像フォーマット | AVI、WMV、JPEG、BMP、PNG連番 ※WMVでは大容量ファイルに対応できないことがあります |
出力画像フォーマット (結果の保存が可能な形式) |
AVI、WMV、JPEG、BMP、PNG連番 |
データフォーマット | プロジェクトファイル形式、CSV |
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対応OS |
Windows10 32/64bit、 Windows8.1 32/64bit、 Windows7 32/64bit 日本語版/英語版 |
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CPU | インテルPentium4プロセッサ以上(マルチコア推奨) |
メモリ | 1GBのRAM(3GB以上を推奨) |
ストレージ | 空き領域が2GB以上 |
モニター | 1024 × 768以上の解像度(1280 × 800以上を推奨) |
グラフィック | Shader model2.0必要 |
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使用機材
撮影協力:横浜国立大学 大学院都市イノベーション研究院 鈴木 崇之 先生
PIVで海水に起こる円運動を解析しました。造波装置で人工的に波を発生させた水路実験です。動画ではPIVの解析結果と実験の概要を紹介しています。波浪内部の状態を定量化した流体解析事例をご参考ください。
PIVは、Particle Image Velocimetryの略で粒子画像流速測定法を意味し、流れ場における多点の瞬時速度を非接触で得ることができる流体計測法になります。流れ場の空間的な構造を把握することができるため...「PIVとは」続きを読む
使用機材
撮影協力:芝浦工業大学 工学部機械工学科 エネルギー変換工学研究室 角田 和巳 先生
PIVとシュリーレン法を使って、プラズマアクチュエータの気流を可視化しました。プラズマアクチュエータはプラズマの生成によって空気の流れが生まれます。この流れを「PIV」と「シュリーレン法」で可視化して解析しています。
シュリーレン法とは、透明体の中に屈折率の異なる部分があるとき、光の進行方向の変化を利用してその部分が明確に見えるようにする光学的手法です。媒質中を伝播する衝撃波や超音波の進行状況、炎による気流の上昇...「シュリーレン法とは」続きを読む
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